サザンオールスターズ「ひき潮~Ebb Tide~」
サザンオールスターズ
「ひき潮〜EbbTide〜」
2005年発売 アルバム「キラーストリート」の最後のトラック。
桑田佳祐氏は発売当初、このアルバムを
「これが最後のアルバムになるつもりで作った」
と仰っていた。
そんなアルバムの最後の曲、相当な考慮が感じられる。
まず曲冒頭、軽く波音が入る。
サザンで曲頭に波音入れる曲は数曲ありますが
「太陽は罪な奴」
「チャコの海岸物語」など
それぞれ波の音が違うのがとても面白い。
「ひき潮〜EbbTide〜」の波音が1番爽やかに感じる。歌詞の内容と合ってるのか、はたまた反してるのか。どう感じるかはお客様次第。
波音からのピアノイントロ
からののファルセット。
『気遣う様にかんじたフリして、あなたにとってそれも愛なのか?
このまま2人で寄り添うだけなら、ダメな男と女になるから』
この歌詞から、読み取れる主人公は男です。
相手の女性は、主人公にわかってしまう程「感じたフリ」をしてしまっているわけで、
男性はそんな関係の継続を
「ダメな男と女になる」と表現している。
サザンオールスターズ 最後のつもりの曲だとしたら、桑田佳祐氏含め、皆んながこう思っていたのかもしれない。
「サザンはもはや惰性になっている」と。
2005年の段階で、1978年デビューから単純計算27年。ガムシャラに走ってふと立ち止まって見えた自分のあり方…そんなことをそれぞれが考えていたのであろうか。
そしてサビ
「誰にも負けない愛情で、あなたを守るために、
幸せのドアも、思い出の窓も、
鍵をかけずに出てゆくよ。
今でも本当は駆け出して、あなたを抱きしめたい。
夏の太陽が消えた空には、滲んだ星がキラリ」
この歌詞が!
小生が、この曲がサザンの現状を表した曲であるのと、もう一つ、男女の浮気の終わりの歌なんではないか、と思ったのである。
この歌詞の箇所からして、男性はまだ好き、とゆうか普通に大好きだと感じされる。
だとしたらわざわざ諦める理由は無いはず。
彼女が遠くに行くわけでもなさそうだし、何よりも2人は、一応「寄り添う」ことはしている。
でも、先ほどにもあった様に関係を続けると「ダメな男と女になる」
そこで私は。
これはもしかして、、、
不倫や浮気の終わりの曲なのでは無いか?
と考えた。
(あくまでも個人の見解です。)
ここでもう一つ言及したいのは
「涙」の言葉を使わずに「滲んだ星がキラリ」でそれを表現しています。
さすが桑田佳祐氏。
J-POP最前を走り続けたレジェンド。
歌詞の2番
「夢に向かって歩いてゆこうよ。悔やむことなく明日を生きようよ。
これから先は違う道でも、互いのために生まれ変わろうよ」
なんとまぁ。
実際に曲を聴くと、この箇所、ボーカルを多重録音しています。
柔らかいメロディーに多重録音。すんなり入ってくる切ない歌詞。
これじゃ小生が、
「滲んだ星がキラリ」してしまいます。
そして最後のサビ
「今でも本当は駆け出して、あなたを抱きしめたい。
甘い残り香、消えぬ面影、涙が頬にキラリ。滲んだ星がキラリ。遥かな影がユラリ。」
やっぱり主人公は相手の女性が大好きなのだ。
この箇所にある「甘い残り香」
「香り」ってずるいものです。
脳の中で、記憶を司る海馬と香りに反応する脳の部分は非常に近いらしく、
ある本では、長年付き合っていたカップル、しかし、これからフラれるとわかっている女性が、最近はつけていなかった、出会った頃につけていた香水を敢えてつけて行く。
なんて描写もありました。
トレンディーでエモーショナル。
終わりに、アウトロでもう一度波の音が入ります。
こんな切ない歌詞。爽やかに思わせる曲。
なによりも、アルバム「キラーストリート」の最後の曲。
色々な思いが込められたであろう、イントロアウトロに流れる「波音」。
これが”サザンオールスターズ”だ。
